LIEBESLIEDER / Einstürzende Neubauten

渋谷シネ・アミューズにて。ノイバウテンのドキュメンタリー映画。5/13, 5/14の二日間、合計2回のみ上映。DVD上映会のようなものだ。

よかったー。一時期演劇をやっていたころの Blixa Bergeld はちょっと太ったかなーと思っていたのだが、きょうみたブリクサは全然そんなことなく、どうも僕がおもうところで世界でいちばんかっこいい男かもしれない。

バンドのドキュメンタリーは、音楽演奏部分とインタビュー部分がバウムクーヘンみたいに交互交互になりがちだけど、ノイバウテンはそもそも音楽演奏というか、例によって金属叩いたりこすったり叫んだりブリクサの詠唱や悲鳴が響いて、それ以外のところもブリクサの低く太い声はじめメンバーや関係者のヴォイスと、いずれも渾然一体感があってよい。みんな年取ったなあと思いつつ、かわらないなあとも思いつつ。ノイバウテンとして最初に録音した高速道路の橋桁の下に銘板を打ち付けるところとかいいです。いろいろなつかしのシーンも出てきます。最初に Neubauten に出会ったのは高二のときですから、かれこれ23年前です。うーむ。

アートとかパフォーマンスというとださくなってしまいますが、攻撃・サブカル・アート成分が耳から入って血にきちんと混じって、とても幸福な気分になりました。おすすめ。来週いくバウハウス・デッサウ展もたのしみです。

最後の曲はアルバム Tabula Rasa (うっかり持ってないんだ…) 所収のBlume らしい。タキシード着たメンバー、踊るブリクサ、ぐるぐるまわるお姉さん、硫酸で腐食して歪んだオルゴールのようなシーケンスというか旋律、異色で、でもこれはじわじわはまります。やばい。これは、いい…