新幹線ひかり109号に爆弾を仕掛けたという電話が入る。 その爆弾は80km/h以下に速度を落とすと爆発するという。

いまでこそ「スピード」とかでありげなプロットだが、 33年前の当時としてはむちゃくちゃ斬新だった気がする。 新幹線はATCにATSにCTCにと、あの手この手で安全装置が備えられていて、 ちょっとでも何かがあれば自動的に非常ブレーキがかかるようになっている。 しかしブレーキがかかれば列車は1,500人の乗客もろとも爆発してしまう。 これが却ってガンになって、取りたいあの手この手が取れないジレンマ。

犯人側、警察側、そして国鉄側。さらに国鉄側はリスクと指示に葛藤する 新幹線中央司令室と、危機に瀕したひかり号を運転する乗務員側、 そしてパニックに陥る乗客側と、登場人物勢ももりだくさん。

撮影に関して国鉄の協力が得られなかったらしく、 ちょっとチャチな模型撮影や、あと今の目でみると雑な筋運びや撮影も いろいろあるけど、なかなかエポック・メーキングな一作なのではなかろうかと。
高倉健、山本圭、宇津井健、千葉真一、志村喬、丹波哲郎、渡辺文雄、竜雷太、藤田弓子と、 オールスター感がけっこう高いのも気合いを感じる。

この映画は小学生ぐらいのときテレビで見て、かなり感激・衝撃をうけた。 鉄道モノとサスペンス物の合わせ技にすっかりやられてしまったのだろう。 黒澤・コンチャロフスキーの暴走機関車とも血縁のある映画らしい。 スピードもこの映画の子供・兄弟だという話がある。
鉄道パニックものだと サブウェイ・パニック (The Taking of Pelham 123) も忘れずに。 テーマソングもむちゃくちゃかっこいいです。 2009年にリメイクがデンゼル・ワシントンやジョン・トラボルタ出演で公開予定のようである。たのしみ。

あと当時「千代田線大爆発」という、おそらくB級パクリ映画があった気がするのだが。 確かに当時この目で映画のポスター (営団6000系が迫ってくるベタなイラスト) を見て「しょーがねーな」と思ったんだが(確か国鉄中野駅で)、 探してもまったく手がかりがない。偽の記憶なんだろうか…