Richard Pinhas & MERZBOW with Discossession

エルドンのリシャール・ピナスとメルツバウがやるので行ってきた。Pinhas率いるバンドとMerzbowのセットは去年の暮れにもみたのだが、今回は演るのを知ったのがつい前日とかで、あと一日早くわかればいけたのに… と残念がっている人もいた。

 

SFHのFさんと現地で合流。

場所は渋谷のMixroofficeで、はじめて。狭いけど雰囲気も音もいいところだ。

まずはAnthony Bissettというひとで、6mmテープ (ナブラ) でループノイズを鳴らすのをベースに、自作? オシレータだかフィルタだかエフェクトパッチだかの壁にむかってぐいぐい配線しまくりで音とリズムのノイズの渦を作って壊していく。中盤持続音的なあたりから俄然よくなってきた。岩盤浴ならぬブリープ・ノイズ浴みたいな。

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Discossessionは70年代のアナログなプログレとかテクノな音源を押さえてまわしていくDJユニットで、たしかLos AngelesのCreopatraかどっかのTangerine Dreamのダンスリミックスのまえに、The Human LeagueのBeing Boiledをつなげていたりして、中年殺しだ。

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そしてRichard Pinhas先生とMerzbow. 残念ながらピナス先生、最初のほうは全然音がでていなくて、PA側の問題だろうか。後半若干聴こえてきたが、自分の音をモニタできなくて大変演りづらそうだった。そもそも満員の山手線のなか、座席の片隅でギターを弾いているような状況だったのでいかんともしがたかったかも。

Merzbowこと秋田昌美はなかなかすばらしくて、前回のPinhas Band + Merzbowのときはひたすら爆音ノイズでアンサンブルを破壊していたが、今回はアイディアや展開もゆたかで、音量も、演奏後すぐに隣のひとと会話ができる程度、しかし全身の細胞の漿液が入れ替わるような重低音ノイズの洪水で、たいへん心地よくすばらしかった。これで2,000円なのだから大変すばらしい。やっぱり東京は最高だ。

立錐の余地もない現場、御大ピナスのトナリの私。

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