フランスの女の子3人組。ボサノヴァ風。
何がすごいって、80年代のニューウェーブの名曲ばっかりカバーしてる人たちってこと。そもそも Nouvelle Vague って直訳すると New Wave だ。とりあげている曲をみるだけで、Joy Division ですよ、Depeche Mode ですよ、Tuxedomoon ですよ、P.I.L. ですよ、XTC ですよ、The Cure ですよ…という感じで、中年殺しもはなはだしい。
- アーティスト: Nouvelle Vague
- 出版社/メーカー: Luaka Bop
- 発売日: 2007/10/09
- メディア: CD
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まず1曲目の Love Will Tear Us Apart / Joy Division からして、小洒落でしっとりした編曲で、すっかりやられる。そして Just Can't Get Enough / Depeche Mode はさらに、夏の訪れの予感の空気の湿り気のような、あかるくさわやかでどきどきする雰囲気でたいへんよろしい(弊社社員は某パーティーの某プレゼンで全員これを聴かされるはめになった)。
そして In A Manner Of Speaking / Tuxedomoon は一転して暗く寂しく、控えめな情感がとてもよい。Matrin L. Gore のカバーアルバムCounterfeit e.p.でも取り上げられている名曲ですね。
そしてまた、(This Is Not) A Love Song / P.I.L. が実にいいんですよ。ほかにも、A Forest / The Cure とか、なんでザ・キュアーでもこんな渋い曲を持ってくるんだね君たち。
まあとにかく、80年代に、イギリス方面に耳を向けて多感な時期を送ったひとたち(amazon.co.jp のレビューにも「フールズ・メイトが小さな版型のころ買ってた世代の人」とかうまいことが書いてある)は絶対買ったほうがいい。あなたの頭を僕は手でつかまえてテーブルにがんがん叩き付けつつ、そう思う。US盤は14曲収録。日本盤は1曲少ない割に値段も高いので、存在する意味がまったくわかりません。
Love Will Tear Us Apart | Joy Division |
Just Can't Get Enough | Depeche Mode |
In A Manner Of Speaking | Tuxedomoon |
Guns Of Brixton | The Crash |
(This Is Not) A Love Song | P.I.L. |
Too Drunk To Fuck | Dead Kennedys |
Marian | Sisters Of Mercy |
Making Plans For Nigel | XTC |
A Forest | The Cure |
I Melt With You | Modern English |
Teenage Kicks | The Undertones |
Psyche | Killing Joke |
Friday Night, Saturday Morning | The Specials |