Japan の1980年(!)の作品。 お化粧ポストパンクバンド(だけだと思われていた)時代から 脱皮して発表されたQuiet Lifeから、 不朽の名作にしてラストアルバムのTin Drum (錻力の太鼓)に至るまでの ちょうどまんなか。 しかしいまにしてまた考えると、1980年にこのアルバムを出したというのは ほんとうに凄いな。 Tin Drumは名作中の名作で、多少なりとも音楽にまじめに向き合おうとするひとなら、 映画でいうと七人の侍のように一度は聴いておけ、 というぐらいの逸品だが、 Gentlemen Take Polaroidsもけっこういい線いってると思う。

もちろん捨て曲はないし、サティっぽい曲を書きたかったと デヴィッドがみずから語る Nightporter もむろん名曲だ。 リチャード・バルビエリの情念のシンセ・ワークがうごめく Burning Bridges もすばらしい。当時のJapanのライブビデオ (もちろんVHSとか)を観ると、出だしの曲にこれがよく使われていて、 雨に煙る中国の風景とか毛主席のコラージュとかにこれがかぶさってくると、 全身が鳥肌で昇天してしまう。
Taking Islands In Africaは、ちょうど同じくロンドンでB2-UNITを 録っていた坂本龍一と知り合って、そして教授が提供した曲で、 いまでも続く教授-Japanラインの人脈のきっかけになったものだと思うと、 いまさらながら感慨深い。
そして、リズムボックスもかませたポリリズム性の中を サックスやミック・カーンの例のウネウネベースがさまよう Swing は、 実にかっこよく、暗く、グルーヴィーで、 「錻力の太鼓」の前触れを感じさせる。

いま売ってる新品はCCCDらしいので、音楽の将来のためにも、 こんなクソなクズを買ってはいけない。 中古なりなんなりを 買ったほうがよい。僕は iTunes Store で900円だった。
Japan - Gentlemen Take Polaroids