グッバイ、レーニン!

崩壊直前の東ドイツ。西側に女性を求めて逃げていったパパ。残されたママは、その想いを振り切るべく、さらにマジメに東ドイツの共産主義社会を支援するおしごとに邁進する日々。そんなママを見守る、主人公の弟と姉。

そんなある日、ママが倒れて意識不明の重体になってしまう。
ママが意識を取り戻したのはその8ヶ月あと。心臓への負担を考えると、あと一回でも何かショックをうけると、ママの命があぶない。
でもその間にベルリンの壁は崩れ、街の景色も暮らし方もすっかり西側の影響下に。優しいけどガチガチに共産主義に人生を尽くしてきたママに、ありのままの今の街やラジオやテレビや食べ物を見せるわけにはいかない。
みんなで口裏を合わせたり、インチキなテレビニュースを仲間とこしらえたり、これまた優しい息子(弟)の奮闘がはじまる。

すこしだけコメディ風味もあるヒューマンドラマ。わりと淡々としてますが、なんとも「映画」っぽい映画でした。これはこれで、DVDとかじゃなくて映画館(小屋)の銀幕で見てみたかったかも。