February 2007の記事一覧です。
千駄ヶ谷 Loop-Line で毎月やっているらしいVJイベントにSFHのHさんと赴く。
いろいろ一緒に検討。やっぱりここを予約することにした。 2007/4/29 sunはみなさん予定あけて待っててね。
そのあと焼酎と蕎麦。
ソビエト連邦、ロシアの電子楽器をあつめたサイト。
http://www.ruskeys.net/
これはやばい。

FAEMI - M のVCFツマミとかADSR(おそらく)のロータリースイッチとか、 しびれまくる。 Eludin というのはElectronical drum instrumentらしいのだけど、 2オクターブ鍵盤がただものではなさそう。 Formanta UDS はSimmons SDSのパチもんだろうか。

Poltava とか Orion とか、さすが、Bayanなキーボードの電子楽器もいろいろある。

東欧方面の楽器ショーの情報とかみると(そんなもんみるな)、 いまだに東欧方面ではバヤン鍵盤が主流な地域もあり、 というかジプシーの、本当に音楽でメシを食っている階層の人たちは、 もう本当に生活の糧なので下手すると音楽が好きどころか 音楽なんて興味ない、 むしろ音楽は俺たちの階層に許された唯一の仕事でしかなくて 音楽なんか大嫌いだ、というような場合、 普通のピアノ型鍵盤なんて俺弾けないもん、バヤンしかわからんもん。 という向きもいまだに多いようで、そのような、一生場末の流し演奏で 生活していかなければならない人たち、またそういう連中が演奏できる楽器を 店でも置いておかなければならないというニーズ、 そのために、フツーのエレクトーンのような筐体に、 白黒のピアノ鍵盤がつくべきところに バヤン鍵盤をくっつけたものがいまだに開発され売られているようだ。
それらはみんなデザインもださくて、ついている機能も実践的なバッキングとか チャカポコリズムボックスとかだったりして、 俗に写真や映画でみるところの「いわゆるジプシーの哀愁」的なものよりも、 もっと惻々とした、生活層に密着した「やがて悲しき河原乞食」的な哀愁を感じる。

近年の日産自動車のテレビコマーシャルの選曲はなかなかツボをついていて、 先日売り出された軽自動車のコマーシャル・ソングは、 Tom Tom Clubの「おしゃべり魔女」(!)の軽妙なカバーだった気がする。

ほかにもNew OrderのCruftyとか、EurythmicsのThere Must Be An Angelとか、We Will Rock You / Queenとか、 YesのOwner Of A Lonely Heartとか、購買層をよくとらえた 三十代、四十代殺しのステーションが多い。

そのなかでも、マーチのコマーシャルでは2年近くまえから Depeche ModeのJust Can't Get Enoughのカバーが使われていて、 ベタな80年代シンセ・ポップである原曲にくらべ、 明るく軽いガール・ポップがとてもいい感じだ。
コマーシャルで使われているニナ・マドゥによるカバーはCDがでていないのだが、 Nouvelle Vagueの女性トリオとMobyによる、 ちょっとシックで落ち着いたアコースティックなやつがあって、 なかなかちょっといい。

Nouvelle Vague ft Moby - Just Can't Get Enough (Live)

日産マーチのコマーシャル。Sing by Nina Madhoo.

これは土屋アンナによるカバーのほう。
いやー、こんなにいろんな女の子が Just Can't Get Enoughをカバーする時代がくるとは、 マクルーハンでも予測できなかった。

1981年の原曲。みんな若い。てれくさい。
ヴィンス様が映ってる、踊ってる。きゃー。
みんなカッコがださくてイイ。

追記: ニナ・マドゥーによるカバーも今はCDでてるらしい。
SHIFT second-NISSAN CM TRACKS-

千駄ヶ谷Loop-Lineでノイズ系イベントがあったので、 下見も兼ねて行ってみた。近所に住む友人、SFHのVJもやってるKさんをとっさに誘って二人でいく。

最初は ASTRO + Mike Shiflet. 上手のMike氏は関西在住のアメリカ人アーティストらしい。 ハンドメイドの各種ノイズ発生器とかいろいろでぐじゃぐじゃ。
下手のASTRO氏は据え置きの弦楽器をボウで弾きつつノイズを発生。
40分ほどえんえんとドローン気味のノイズ。こういうのは最初は気持ちいいんだけど、 構成なく延々とやる系のは、正直5分ほどであきてしまう。 それでも時折低音うなり系のひびきにいいものはあった。

次は John Hegre + Government Alpha + Reiko.A という、 一見にこやかな白人のオッサンと、不敵そうな青年、そして舞踏の女性。
オッサンの足下にはジルジャンのシンバルの壊れたやつがあって、 ギターをそこに叩き付けたり、狂犬病にやられたエイドリアン・ブリューのような ぐちゃぐちゃなギターの弾きっぷりで終盤には弦はほぼ全部ちぎれてしまい、 青年はいろんなトーン・ジェネレータやマイクもどきをKaoss Padにぶっこんで ノイズの渦を発生、そこをゆっくりとカルマを背負って舞う女性。こちらは若干メリハリありたのしめた。

すばらしかったのは KK.NULL (岸野一之). Kaoss Pad 3 を2丁、両手であやつり、構成もトーンもメリハリも効いた音世界で、 高圧電気でゆっくりと処刑される狼男のような絶叫を幻想的な虚無にエレクトロニカも秘めて 昇華させるさまには、深く感激、深く満足。すばらしかった。しらべたら初期のハナタラシとか YBO2にもいた方なのですね。これはとにかく収穫。
あとCereal KillerのTシャツがカワイイ ^^; 僕も欲しいこれ!

最後は Testicle Hazard という、Jazkamer名義で活躍するLasse Marhaug(ノルウェー)と Tommi Keranen/Rula(フィンランド)の二人によるヘヴィー・ハーシュノイズ・ユニット ということなんですが、これまた延々とメリハリのないノイズってやつで、退屈。 まだおわんねえのかなー、と、最前列でケータイでmixiをみていた。

とにかく、きょうは KK.NULL こと岸野一之のライブアクトを体験できたのが収穫だった。
場所としてのLoop-Lineは、ノイズとかも含めてアート系ができるのはいい感じだけど、 ちょっと狭いかなあ。
あとPAがスピーカー2個だけでちょっと弱いけど、 でもハーシュ系ノイズを2時間半浴びたあと、耳もやられず普通に会話ができたので、 逆に助かったともいえよう?

Japan の1980年(!)の作品。 お化粧ポストパンクバンド(だけだと思われていた)時代から 脱皮して発表されたQuiet Lifeから、 不朽の名作にしてラストアルバムのTin Drum (錻力の太鼓)に至るまでの ちょうどまんなか。 しかしいまにしてまた考えると、1980年にこのアルバムを出したというのは ほんとうに凄いな。 Tin Drumは名作中の名作で、多少なりとも音楽にまじめに向き合おうとするひとなら、 映画でいうと七人の侍のように一度は聴いておけ、 というぐらいの逸品だが、 Gentlemen Take Polaroidsもけっこういい線いってると思う。

もちろん捨て曲はないし、サティっぽい曲を書きたかったと デヴィッドがみずから語る Nightporter もむろん名曲だ。 リチャード・バルビエリの情念のシンセ・ワークがうごめく Burning Bridges もすばらしい。当時のJapanのライブビデオ (もちろんVHSとか)を観ると、出だしの曲にこれがよく使われていて、 雨に煙る中国の風景とか毛主席のコラージュとかにこれがかぶさってくると、 全身が鳥肌で昇天してしまう。
Taking Islands In Africaは、ちょうど同じくロンドンでB2-UNITを 録っていた坂本龍一と知り合って、そして教授が提供した曲で、 いまでも続く教授-Japanラインの人脈のきっかけになったものだと思うと、 いまさらながら感慨深い。
そして、リズムボックスもかませたポリリズム性の中を サックスやミック・カーンの例のウネウネベースがさまよう Swing は、 実にかっこよく、暗く、グルーヴィーで、 「錻力の太鼓」の前触れを感じさせる。

いま売ってる新品はCCCDらしいので、音楽の将来のためにも、 こんなクソなクズを買ってはいけない。 中古なりなんなりを 買ったほうがよい。僕は iTunes Store で900円だった。
Japan - Gentlemen Take Polaroids

Victor ノイズキャンセリングヘッドホン [HP-NC80] 通勤でよく使う都営大江戸線は車内ノイズがひどく、 iPodで音楽を聴くのが厳しいときがあるので、 ノイズキャンセリングヘッドホンを買ってみた。

音楽なしでかぶってノイズキャンセリングをonにすると、 一瞬後、プールにかるく潜った感じで若干しずかになる。
僕は以前 BOSE QuietComfort シリーズを体験したことがあるので、 あの異次元に遷移するような体験とはもちろん比べ物にならない。 でもあちらは4万強の商品で、これは5,000円台だから、 コストパフォーマンスは良好だろう。

聴こえる音楽はわりとソフトで、ドンシャリではない。
またノイズキャンセルon/offで音楽の味があまりかわらないのもよい。 ノイズキャンセルはいちおう2モードある。低音ノイズも取るか取らないか。
電池は単4一本。電池が切れた際は単なるヘッドフォンになる。
他メーカーの同様の価格帯のものでは、 ノイズキャンセルon/offで音楽の雰囲気が全然変わってしまったりとか、 近くのケータイの電波を拾ってしまって異音がするとか、 電池が切れるとただのヘッドフォンにすらならないとか、 いろいろあるようなので、実際にいろいろ試したわけではないが、 これは結構おすすめではないだろうか。

2007/02/18: mixedtape 15

http://mixed-tape.com/
いつのまにか出ていた。
けっこうしぶめで、眠くなる。いまいち。
Faustmusik 「ファウストムジーク」ってぐらいで、ゲーテのファウストが題材。 ドイツのポツダムで1994年に 「Faust::Mein Brustkorb: Mein Helm (My Breastbone: My Helmet)」 という芝居があり、その舞台音楽らしい。 というかブリクサがメフィスト役で出ていたようだ。

内容は、割と持続音系がおおく、ドイツ語のモノローグ、語り系も多い。 基本的にそれほど打撃系、メタル系はない。カキンカキンはしてないです。
ぞわーっと、内省的な深く暗いノイズ。 最近聴いた音だと、ヒカシューの「転々」とかいける人ならいけるのではないだろうか。 下腹部に沁みる不安感がとてもよろしい。 これを舞台音楽にしたファウストの上演というのはかなりよさそうだ。
(こないだの新国立劇場の勅使河原三郎のダンスもかなり見たかったな〜)

舞台音楽の作曲編曲というのもやってみたいな。 プログラミングとかサーバうんぬんの仕事なんて、もうどうでもいいですヨ。

GORILLA 同じく夏木マリの、これはわりと最近のアルバム。 全曲が小西康陽プロデュース。歌うまい。ジャズにボサノヴァ、シャンソンと、 けだるい大人感満点。ジェームス・テイラー、菊地成孔などメンツもすごい。 出色なのは叙情的で文学的な「ゴリラ」。
ほかの曲もよいけど、 曲も歌詞もコードもみんなもろに小西康陽節で、 これはピチカート・ファイヴの確信犯的な「ボクらは消費される音楽を作ってるんだよね、えへへ」というスキームだとむしろこれが小気味よいのだけれど、 生っぽい音楽の場合は、そのいたずら性の光がちょっと薄れる気がする。 もっとラフ・ラグに崩してあればよかったのかもしれない。

「私について」はもともと Pizzicato Five の曲だけど、 「戦争に反対する唯一の手段は。〜ピチカート・ファイヴのうたとことば〜」(これもなかなかの名盤) にも同じく夏木マリ歌うライブ版が入っていて、こっちもとても良いです。

絹の靴下?マグネット・アルバム? 「♪ど・う・に・も・と・ま・ら・な・い〜」
「♪うらだ〜 うらだ〜」(狙いうち)
「♪やめて〜」(経験)
とか、山本リンダや辺見マリといった昭和歌謡曲が全開のアルバム。 なかなかすばらしい。娘が大喜び。教育上どうなんだ。まあいいや。