2008/03/28: プログラミングGauche / Kahuaプロジェクト, 川合 史朗
ベランダに出て洗濯物を干していて、ふと気がつくと、
目の前の石神井公園が桜満開だった。そうか、いまは春で、
桜の季節で花見の季節なんだ。
曲をミックスしてからスポーツジムいって、フレッシュネスバーガーを買い込んで、 息子と娘と公園で待ち合わせて、ビールをのみながら花見にした。
そのあとも引き続き、公園のなかにある
駄菓子屋というか飯処というか飲み屋の豊島屋の畳座敷にあがって、
モツ煮でひきつづきビールをのみつつ、
息子に持ってきてもらった本を読む。
プログラミングGaucheは以前からamazonに予約していてたのしみにしていた本。
おそらくgauche自身も持っている実用的な切り口と、
計算機のプログラミングってたのしいね、という雰囲気の両方が
横溢していて、実にいい感じだ。
Lisp系の本って、いきなり理論がドスンとやってくるか、
あるいは枝葉のテクが各論的に語られるかで、
こういうペースの本がなかなかなかったから、良いものだ。
もちろん、gaucheという実装があっての、
つまり地に足がついた記述であることもうれしい。
gaucheってフランス語で左手のことらしく (俺はフランス語を13年もやっていたのに知らないし!)、 でも英語で「下手っぴ」って意味もありますよね。 goshは「うへぇ」だし。そのへんの、 実に計算機的というかUNIX的な感じもじつにいいのであった。 春の陽気、公園の飲み屋でのんびりSchemeの本を読むというのも とても幸せいっぱいである。
2008/03/27: 世界屠畜紀行 / 内澤 旬子
豚や牛とか、肉を食うときは殺して肉にしてたべるわけで、
そんな屠殺
(このひとは屠畜といっている)
のいろんな国や文化におけるいろいろを、
どんどん取材してスケッチして綴った、なかなかの一冊。
著者の内澤さんは1967年うまれというから僕と同い年だ。
イラストルポライターということで、ほんのり味がありながらも正確なペン画イラストが
要所要所に配され、とにかく興味あらばどこまでも突っ込んでいって、
聞いて、書いて、描いて、というあたりは、妹尾河童の一連の「河童が覗いた」シリーズが好きなかたならぜひおすすめ。
文化論とか比較人類学が好きなかたもに。
気合いが一段と入ったデイリーポータルZともいえるかもしれない。
あと、動物を殺して肉にする作業が、なぜ(たとえば)日本では
怖がられ忌まれ差別のネタになったりするのかというところにも興味の重きが置かれていて、
各国、各宗教、各種民族にもいろいろルポして考察している。
やっぱ基本は「殺した以上は感謝してちゃんと全部食え」ですよね。
あれこれ気分だけで可哀想だの残酷だの文句を垂れる向きが
いかに
ばからしいかよくわかる。
外国のスーパーとかいくと、食料売り場に牛の首とかぽいっと置いてあったりするのにねー。
「皮鞣し」まわりも取材していて、もしこのあたりが気にいったかたは、 余力があれば福野礼一郎の「クルマはかくして作られる」シリーズもぜひ見てみていただきたい。 これはひたすらクルマの各種製造現場を追った、カー・グラフィックの連載記事をまとめたものだが (そのなかに「皮鞣し」の現場もあるのだ。また福野は別の本でもナイフや皮鞣しへの魅力と現場を目撃してのショック、 そのショックをうけた自分への考察とその裏にある文化の洞察を行っている)、 こちらはさらに豊富なカラー写真と、一行必殺レベルに気合いの入ったルポルタージュ魂が 1ページ1ページに会心の燃焼を見せる、 「DPZ」と「情熱大陸」と「プロジェクトX」と「ゆきゆきて神軍」を混ぜて、 ギターアンプに突っ込んでボリュームをフルテンにしたような名作です。
2008/03/25: 日本の戦時下ジョーク集 満州事変・日中戦争篇, 太平洋戦争篇 / 早坂 隆
404 Blog Not Found:国破れて冗句あり - 書評 - 日本人の戦時下ジョーク集より。 内容は題名のとおり。 ただ「ジョーク集」というよりは、 当時のジョークを時折まじえながら、 時代の移り変わりをさっぱりめの筆致で記していく、 軽めの歴史読本といった感じの本。 時間つぶしには良いのかな、うーん。
2008/03/23: 名前のない女たち 企画AV女優20人の人生 / 中村 淳彦
モノノアハレ感あふれる一冊。
著者であるエロ雑誌原稿書きのルポライターさんが、
いろいろ迷い悩みながら彼女たちに接して書いている感じがよかった。
これがもし、ああ貴女達は不幸な境遇でお可哀想とか、へんな使命感とか、見下ろす視点で書かれたものだったら、とても一分とは読んでいられないだろう。





