21 February 2007の記事一覧です。

Japan の1980年(!)の作品。 お化粧ポストパンクバンド(だけだと思われていた)時代から 脱皮して発表されたQuiet Lifeから、 不朽の名作にしてラストアルバムのTin Drum (錻力の太鼓)に至るまでの ちょうどまんなか。 しかしいまにしてまた考えると、1980年にこのアルバムを出したというのは ほんとうに凄いな。 Tin Drumは名作中の名作で、多少なりとも音楽にまじめに向き合おうとするひとなら、 映画でいうと七人の侍のように一度は聴いておけ、 というぐらいの逸品だが、 Gentlemen Take Polaroidsもけっこういい線いってると思う。

もちろん捨て曲はないし、サティっぽい曲を書きたかったと デヴィッドがみずから語る Nightporter もむろん名曲だ。 リチャード・バルビエリの情念のシンセ・ワークがうごめく Burning Bridges もすばらしい。当時のJapanのライブビデオ (もちろんVHSとか)を観ると、出だしの曲にこれがよく使われていて、 雨に煙る中国の風景とか毛主席のコラージュとかにこれがかぶさってくると、 全身が鳥肌で昇天してしまう。
Taking Islands In Africaは、ちょうど同じくロンドンでB2-UNITを 録っていた坂本龍一と知り合って、そして教授が提供した曲で、 いまでも続く教授-Japanラインの人脈のきっかけになったものだと思うと、 いまさらながら感慨深い。
そして、リズムボックスもかませたポリリズム性の中を サックスやミック・カーンの例のウネウネベースがさまよう Swing は、 実にかっこよく、暗く、グルーヴィーで、 「錻力の太鼓」の前触れを感じさせる。

いま売ってる新品はCCCDらしいので、音楽の将来のためにも、 こんなクソなクズを買ってはいけない。 中古なりなんなりを 買ったほうがよい。僕は iTunes Store で900円だった。
Japan - Gentlemen Take Polaroids

Victor ノイズキャンセリングヘッドホン [HP-NC80] 通勤でよく使う都営大江戸線は車内ノイズがひどく、 iPodで音楽を聴くのが厳しいときがあるので、 ノイズキャンセリングヘッドホンを買ってみた。

音楽なしでかぶってノイズキャンセリングをonにすると、 一瞬後、プールにかるく潜った感じで若干しずかになる。
僕は以前 BOSE QuietComfort シリーズを体験したことがあるので、 あの異次元に遷移するような体験とはもちろん比べ物にならない。 でもあちらは4万強の商品で、これは5,000円台だから、 コストパフォーマンスは良好だろう。

聴こえる音楽はわりとソフトで、ドンシャリではない。
またノイズキャンセルon/offで音楽の味があまりかわらないのもよい。 ノイズキャンセルはいちおう2モードある。低音ノイズも取るか取らないか。
電池は単4一本。電池が切れた際は単なるヘッドフォンになる。
他メーカーの同様の価格帯のものでは、 ノイズキャンセルon/offで音楽の雰囲気が全然変わってしまったりとか、 近くのケータイの電波を拾ってしまって異音がするとか、 電池が切れるとただのヘッドフォンにすらならないとか、 いろいろあるようなので、実際にいろいろ試したわけではないが、 これは結構おすすめではないだろうか。

スティーブ・ジョブズ神の交渉術?独裁者、裏切り者、傍若無人…と言われ、なぜ全米最強CEOになれたのか いわゆるジョブズ本のひとつ。いままでのいろんな交渉場面の紹介と、 それぞれに対する洞察っぽいものをかさねてできている本。 内容は平板で薄く、すでにジョブズものをいくつか読んでいるひとなら、 時間を使って買って読むほどの本ではない。

2007/02/21: 荒野の七人

「七人の侍」の映画化権をユル・ブリンナーが買って作ったお気楽西部劇。
3時間超の不朽の名作「七人の侍」とまじめに比べてはいけない。
舞台もニーズも観客層も違うのだし、これは全然ちがうもの。 鼻でもほじりつつ、コーラでも片手に、ゲップをしつつ気軽に観よう。

見ていると、これはあの人なのね、ここはあのシーンなのね、 というのをいろいろたのしめる。
日清カップラーメンを食っていると、 はいっているカケラひとつひとつに、 おおこれはまるで本物のナルトみたいだなあ、 これもまるで本物の卵焼きみたいだなあ、と、 模型やパロディと同じような楽しさがある。そういう感じ。

荒野の七人 <特別編> 荒野の七人 アルティメット・エディション 荒野の七人コンプリート・コレクション

十年ほどまえ、当時勤めていた会社の子会社、 かつての電算系部署がSIer系会社に独立して… というよくあるパターン、 が人材不足で、おそらくあまり予算もなく、 ついにそこの仲良かったマネージャさんは、fjに 「七人の侍」のパロディみたいな求人メッセージをポストしていた。
(まあ映画に縁の深い会社だったし。でもそのSIer系会社は、 NEC ACOSがどうしたみたいなのが当時のメイン分野だったが…)

「給料はあまり出せません、けどメシは腹一杯くえます」 みたいなそのメッセージは、面白かったが、 予算窮乏のなかからひねりだした感が切々としていて、 ちょっとせつなかった。
エレベーターでたまに会うたび、「侍は来ましたか」と聞いていたが、 いつも寂しそうに笑っていた。
さすがに「おう、SEは見つかったかい! 安くて、強くて、物好きなのがよ!」とは聞かなかった。