December 2007の記事一覧です。
親子二代にわたって鉄道好き、 そしてゴージャス好きなのか臆病なのか、他国への旅行の際も 特別列車でそのまま延々と走っていく金親子のお召し列車、 そして線路もインフラも電気も燃料も管理も安定も何もない一般の鉄道事情など、 なかなか興味深い一冊。 共産趣味者で鉄分入りみたいな人がいたら必読ではないだろうか。
テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか 読みやすくわかりやすいまとめ的な一冊。 ぱっと読めるのでおすすめ。
生きかた下手 団鬼六といえば誰でも知っているSM文学の巨匠だが、そんな彼の自伝ふう随筆集。
田舎の英語教師から洋画のアテレコ台本作家に、そしてエロ業界の作家、台本書き、 プロデュース、出版社主宰。そして栄光と凋落。知っている人は知っている、 弟子だった たこ八郎 との関係や、 元女優で直木三十五の愛弟子であったご母堂の話など、 昭和サブカルを駆け抜けてきた波瀾万丈が読みやすい文章でつづられている。

エロより純文学の世界を高尚なものとあこがれ、 名前を変えてまで脱皮を目指し筆者にもその方向を薦める清水正二郎(胡桃沢耕史) に対し、俺の仕事は売文、エロも文壇も上下はないと次第に温度差を あらわすあたりも面白く好感が持てる。
ただ、色川武大(阿佐田哲也)ほどの明るい透明さ(と、ときおり煌めくモノノアハレ的な悲しさ)はない。

檀一雄「火宅の人」ではないが、文学のデーモンや、 作家、アーティスト、制作創造活動にたずさわるなら何かが外れていなきゃ終わりだろ。 と思えるかたなら一読わるくない。

指先からソーダ 人のセックスを笑うなの 山崎ナオコーラの随筆集。 新聞に連載されていたものらしい。
感性ベースのいろいろを、風味はあっさりまとめてあり 悪くなかった。