2007/10/31: 童夢 / 大友克洋
僕は子供のころから大学生ぐらいまでマンガが嫌いで、アニメも歌謡曲も、
一般大衆娯楽コンテンツと目されるものが嫌いだった。
特に「子供向け」のものが嫌で、だからウルトラマンも仮面ライダーも、世代的にはど真ん中だが、
リアルタイムでは一秒も見たことはない。(イヤらしいもので、とはいえ見ておかないと将来ネタに困るのはあるかなあ、とは思っていた)一度だけ、気のまぐれか洒落か、父親が少年漫画雑誌を買ってきてくれたことがあったが、 嫌で嫌で、結局全ページをびりびりにして捨ててしまった。
まあ「中二病」が早く発現したといえばそうですね。
ただ、モノのわかっている作家、表現者なら当然マンガの素晴らしさは判っているわけで、
そういったひとたちの主張や著作に触れ、
まずは試しと読んだのがこの作品。
世界がひっくりかえった。それまでの不明を恥じた。
というか、こんな凄いのが初体験というのはインパクトが強すぎる。
初めて見た映画が「七人の侍」みたいなもんだ。
僕が当時持っていたのは、たまたま古本屋でみつけた初版本で、割と大事にしていたのだが
いつしか紛失してしまった。先日とっさに再読したくなり、20年ぶりぐらいに取り寄せた。
この本の舞台は大規模団地だが、
人間が一定以上規律を保って並んだり動いたり生活したりというのは
僕にはちょっと気持ち悪くて、もともと生理的にだめだ。
僕が住んでいる練馬区には、戦時中は陸軍の戦闘機基地で、その後米軍に接収され、
いまは団地都市になっているところがあるのだが、
この本を読んで以来、さらに苦手になってしまった。ときおり買い物には行くんですけどね。
2007/10/23: アタシ困リマス, 日本語のレッスン, 死亡告知 / 貞奴
「アタシ困リマス」と「日本語のレッスン」は散文詩。前者のほうが時おり光る。 「死亡告知」はフラグメント系の自由文短編集。
若気(わかげ)フラグメントというのか、 文芸部にいたころをおもいだす。
2007/10/17: 人のセックスを笑うな / 山崎ナオコーラ
19歳の男の子(主人公)と39歳の子供っぽい女との恋愛小説。吉行文学をほのあったかいミルクでうすめたような、 レトリック薄めのただようような感覚的な文章が、 周辺から描写してゆく感じでけっこう良かった。
ちょっとこの人の作品ほかにも読んでみよう。
作者のWebとか
日記
とかなつかしい感じで実によい。
2000年以前の、なつかしい「Web日記」の雰囲気だ。
これですよこれ。「ブログ」なんて、所詮この数年に勝手に毛唐が言い出したことに過ぎんです。いまだに俺は「ブログ」って単語は「セカンドライフ」「Web 2.0」並に、「遅れてついてきてることに気付いてない」系の恥ずかしさで、口に出すのは抵抗がある。
そんなわけで、ついでに、10年ぶりぐらいに
「貞奴」
www.sadayacco.com
とか見ちゃいましたよ。何もかもなつかしい。
この勢いで
http://mai.co.jp/
とかも閲覧していくと、
タグ打ちする女の子がまだみずみずしかった1990年代中ごろに戻れるだろう。
むしろWebじゃなくてW3。
しかしこの著者の名前「山崎ナオコーラ」、SEO的には相当ポイント高いお名前だ。 ぐぐっても完全に彼女しかでてきません。 やっぱり時代はSEOでドットコムでマッシュアップでWeb 2.0ですよね。



