November 2006の記事一覧です。

2006/11/29: COZY @ 初台

会社の仲間の誕生日祝いで、いつもの COZYへ。 すっかり楽しんだ。
Demo Non Stop Soft Cellの、未発表曲含む、デモテープをまとめたもの。 ソフト・セル・マニア、エレポップ研究家にはいいのでは。 Non Stop Erotic CabaretのSecret LifeとかSay Hello, Wave Goodbye、 とくにFrustrationなんかアルバムの編曲と全然ちがう。

まあ、デモテープ集だから、ちょっと落ち着いてよく考えてから取れ。 という気もする。

  • Frustration
  • Facility Girl
  • Secret Life
  • A Man Can Get Lost
  • Persuasion
  • Cleansing Fanatic
  • Tupperware Party
  • Babes In Consumerland
  • As Advertised
  • When We Go Marching
  • Say Hello, Wave Goodbye

会社の仲間と、江古田のイスラエル料理屋 シャマイム にいってみた。
2,100円で食べ放題メニューが選べる。
というか、5人以上でいくと、その食べ放題コースしか選べない。

イスラエル・ビールのMACCABEEというのが、結構旨かった。

野菜のスープもよかったが、 ピタパンみたいなものに、豆のペーストとか、豆や鶏肉のフライとか、 サラダや辛いペーストを入れてはさんで食べるのがメインで、これもけっこう楽しんだ。
シシカバブは、羊の風味がかなり濃くて、ちょっと苦手だったかな…

ざくろのソースがかかったババロアみたいなデザート。

会社の仲間の誕生日祝いで、新宿五丁目の 力士料理 悠 というところへ。なんだかんだで30人ぐらいになった。
本式のちゃんこ鍋を食べるのははじめて。楽しんだが、年のせいか、もうそんなにいっぱいは食えなかった。
花園神社のお祭りをとおり、見世物小屋の入り口をひやかして帰宅。

2006/11/26: 小学校

娘と、小学校のおまつりにいく。

近所の柔道同好会の、バット割りとか瓦割り。

段ボール迷路

育英高専の電気自動車。育英高専は一昨年ぐらいに近所から引っ越してしまったのだけれど。

2006/11/26: レコード消滅

手元に10枚程度だけ残してあったレコードを聴きおわった。

人生の折り返し地点は過ぎたし、さあこれからじっくり、 いままで貯めてきたものを楽しむかということで、 とりあえずノイバウテンの初期のコンピレ、 クラフトワークの Ralf und Florian, Humpe Humpe の YAMA-HA (これが人生だ) あたりを聴こうとおもって ほかのすべてのレコードを置いてある実家に取りにいったら、 どうもとうの昔に、誤ってすべて捨てられていたようだ。 せいぜい1,000枚程度ではあるのですが。

神田、池袋、北新宿といったレコード屋を週に最低20軒はまわっていた 青春時代の思い出がすべて消滅してしまって、たいへん厳しい。

せめてブックオフあたりに売っぱらったのであれば、 追跡のしようもあるのだが。ブート系や廃盤系が厳しい。東ドイツのプレスのタンジェリンのライブのブートとか。 大量にあった限定12インチ系も非常に厳しい。しかし思い返してもしょうがないことだ。 しかしこういうのは追憶とか記憶の美化作用というものがあって、 じっとしていると、デジタル・ディレイのフィードバックかけすぎのような感じで、 背を低くしてじっとしていると、背後から襲いかかってくる。

ちょっとどうにも精神的に立ち直りようがなくて、とても困った。

2006/11/26: Binary Hacks

Binary Hacks ?ハッカー秘伝のテクニック100選 読了。お風呂でもたのしめる小粋な本だ。
resfestにいくのははじめて。以前からおもしろいよと誘われていて、なかなか行けなかったが ちょっと無理をして行ってみた。
そういえば「鉄コン筋クリート」がようやくできあがった。監督のマイケル・アリアスさんは 自分でシェーダーも書くプログラマーでもあり、前の職場では、よくきさくにぺちゃくちゃ関西弁でしゃべりながら (米国人だけど、顔をみなければ完全に大阪の若いニーチャンだ) 開発マシンのあいだをうろうろしていた。なつかしい。

人混みの表参道を早足であるいて、15:50の上映に間に合った。この回はEverything Under The Sunと題する1時間半のプログラムで、 おもに環境アピールとか反核とかそういう系のビデオ作品をあつめたもの。 映像表現や編集やアイディアを非常にたのしめた。ES細胞に関する考察を、非常にポップなみためで ディレクションしたWhat We've Found Out About Stem Cells, 南アフリカの人種差別を、そこに住む宇宙人集落にSF線形写像して描くAlive In Joburg などがよかった。ひたすらモノクロームのくすんだインダストリアルな風景が横スクロールしていき、 それがまるでシーケンサの音符のごとく、ノイズビートと同期して盛り上がってゆくWarning, Petroleum Pipelineもなかなか。

会社の友人たちと合流、 プログラムがかわって、次はUnsung Heroesという、resfestこの10年間で上映されたミュージック・プロモビデオのベスト集をみる。
Moaner / Underworldが、ひたすらKarlのクチビルをアップで撮る、生理的に濃ゆい映像で (ちょっとAphex Twin風味もある)、 曲もまたアンダーワールドそのもので徐々にキターと言わせるまでひたすらシーケンスで盛り上げるものだから、 どうにもマッチして気色わる良かった。
タイポグラフィだけで表現されたもろもろが街中でドラマをくりひろげる The Child / Alex Gopher もよい。
インチキくせえタイ風アクションの Information Contraband / Money Mark も良かったし、 すでに何回も見ているが、シンプルな黒バックに水ぽちゃぽちゃのひらめきが美しい Drop (Do It Again) / Cornelius もやっぱり良かった。

いや、やっぱりもろもろ良かった。やっぱり人として、こういうのをきちんと呼吸していかないといけないね。

resfest主催の立役者であるNow On MediaのK社長、前職でのもと同僚? のKさんもご紹介いただいた。 もとIMAGICA系はほかにもいらして、R&D時代の同僚で、いまや新進気鋭の映画監督プロデューサーの松永くんにも 横浜での試写会以来に寓会。あれから比べて、ずいぶん顔がやせていた。

シャンティ: サイゴンスープ Y夫妻、Fさん、Tさんと一緒に、きのうresfestにいったらしいSFH/Fさんのまねをして、 シャンティに行ってサイゴンスープカレー。なかなか旨かった。

Some Bizzare レーベルの創始者、Stevø 君が、 レコード屋のバイトから貯金して身を起こして作ったコンピレアルバムで、 まさにサム・ビザー・レーベルの一枚目のレコード。 カタログナンバー BZLP 1

ポスト・パンクの80年代が幕をあける、 そのニュー・ロマンティックやらニュー・ウェーブやらエレポップやらの蠕動とかを存分にたのしめる、 マニア必携の一枚。 デビュー直後とかデビュー前の Depeche Mode, The The, B-Movie, Blancmange, Soft Cell とか入ってるわけで、 もうどうしましょう勘弁してくださいって感じで。 ほかにも、I Dare Say It Will Hurt A Little / Jell なんか、 冷たいファンクにベースと女声のからむ感じが A Certin Ratio ふうでなかなか 良かったりするけど、その後消息不明。

というか、このアルバムってCDなんか出てるのかな?

  • Tidal Flow / Illustration
  • Photographic / Depeche Mode
  • (N/A) / The The
  • Moles / B-Movie
  • I Dare Say It Will Hurt A Little / Jell
  • Central Park / Blah Blah Blah
  • Sad Day / Blancmange
  • The Girl With The Patent Leather Face / Soft Cell
  • Lust Of Berlin / Neu Electrikk
  • La Femme / Naked Lunch
  • King Of The Rumbling Spires / The Fast Set
  • Observations / The Loved One
Under the Flag 僕の大好きなイギリスのレーベル Mute に非常に初期のころからいたアーティスト。 事実上 Frank Tovey という人 (オッサン) ひとりのユニット。
ジャンル分けするとエレポップになるんだろうけど、 サイケとかオルタナティブとか屈折さをもった、 しかしエレポップとしてはちゃんとビリビリくる音で、 隠れた名アーティスト、名盤だと思うのだが、 僕の友人まわり以外で Fad Gadjet の話なんて聞いたことがない。
Collapsing New Peopleで、Neubautenとコラボして、メタル・パーカッションとか インダストリアルとポップ・シーンの橋渡しを初めておこなったパイオニアとしても もっと評価されてしかるべきだと思う。

このアルバムはたしか2枚目。1982年の作品。 アナログレコードのカタログナンバーは STUMM 8. 1枚目のFireside Favouritesは、 まだはっちゃけたピエロのような感じだったけど (それでも、きちんと、ピエロの悲しみとか、化粧の奥に隠された老いとか変質さとか そういうテイストをちゃんと持っているので大丈夫)、 こっちは重く、ビリビリしていて、屈折したポップさを持ち合わせていてとても良い。 Love Parasite には、当時 Yazoo の Alison Moyet もコーラスで参加している。
当時の Mute レーベルの曲同様、 Blackwing Studio での録音なので、バスドラムやタムの一部は、 あのボツボツ来る ARP 2600 で作られたあの音だ。
ジャケットも Anton Corbjin の白黒デザインで渋い。 エレポップマニアなら当然持っているべき一枚だろう。

  • Under the Flag I
  • Scapegoat
  • Love Parasite
  • Plainsong
  • Wheels of Fortune
  • Life on the Line IV
  • The Sheep Look Up
  • Cipher
  • For Whom the Bells Toll
  • Under the Flag II

12インチシングル (カタログナンバー 12 MUTE 026) には For Whom The Bells Toll III と Love Parasite III がおさめられているが、 こっちも入手可能ならおすすめ。12インチのほうが溝がきちんとしていて音がいいからね。
For Whom The Bells Toll III のほうは、 演奏がおわったあとの がやがや声がそのまま録音されたままで、 その音が鳴り続けたまま、針がレコード中央まで進んで、 ブツっと終わってしまう。という屈折さ。

ここを書くためにいろいろ見ていて、 Frank Tovey 氏がおととし亡くなっていたのを知った。 上半身裸でノイバウテンとタイバン張っていた様子からは想像できないが、 もともと病弱な方でもあったらしい。R.I.P.

2006/11/24: Tensongs / Hubert KaH

80年代ごろに若干ヒットした、ドイツのポップトリオ。 プロデュースは、いまやEnigmaで有名になったMichael Cretu. だから音作りはかっこいいタイトさを持ち、なかなか良い。
1曲目の Pogo The Clown は、もろ DX-7 なベースではあるが、 しまった音と、ちょっとキッチュな曲と歌詞がなかなか気持ちよい名曲。 Love Is So Sensibleも、ちょっとJoy DivisionのAtmosphereに似たイントロを持つ佳曲。 Limousineも良いね。 ほかは、うーん、ポップアルバムにポップな曲を書いて詰めればいいんでしょ、 という感じで、いまひとつ埋め草感があるのが残念。というかこれ、いまは廃盤なのか…
Force Majeure 1979年の作品。A面全部つかったタイトル曲の Force Majeure は、やや凡作っぽいけど、 むかしの東宝の怪獣映画のサントラのような、 微妙に下世話な雰囲気があって、まあまあ悪くない。 Tangerine Dream は、実は結構「ダサメロディ」が多用されていて (Stratosfear などその最右翼だと思う)、本作でもけっこう、そのしょうがなさを楽しめる。
音的には、ELKAのストリングス・シンセサイザーなどが印象的なところか。 エドガー・フローゼのエレキギター、アコースティック・ギターなども結構つかわれているのが ちょっと異色。
B1のCloudburst Flight, B2 Thru Metamorphic Rocksもまあまあ。
ちなみに僕が持っているのはVirginのアメリカ盤のレコードだが、 A面とB面のラベル印刷が逆になっていた。あとアメリカ盤って一般的に溝が薄くて音わるいんだよね…
タンジェリン・ドリームのスタートメンバーであり、まあリーダー、 そして結成38年目の今に至るまでずっといる唯一のメンバーである エドガー・フローゼの、1983年のソロアルバム。
ジャケットのデザインも写真も、例によってMonique Froeseで、 つまりフローゼ夫妻で全部。
内容は、もろに当時の Tangerine Dream が薄くなったようなもの。
1曲目の Specific Gravity Of Smile は、 シンプルめなシーケンスが、予定調和の5ミリ先をはじけるように流れて、 なかなか悪くない。
のこりの2曲は、良くも悪くも悪くもニューエイジ・ミュージックな やる気のなさにあふれていて、公共事業のデモビデオのBGM程度になら 使い道はあるかな、といったところ。好きな方、Tangerine収集家にはどうぞ。
1983年にポーランドはワルシャワで行われたTangerine Dreamのライブアルバム。 アナログレコードだと2枚組だけど、CDだと一枚みたいだ。

僕は1983年に、高校一年のときにTangerine Dreamの来日にいったのだけれど、
(このページ をみるかぎり、それは1983/6/23で中野サンプラザでのことらしい)
たしかやった曲は、当時のライブアルバム Logos の再現と、 あとExitから2〜3曲やったような気がするが、 しかしまず演奏がはじまった出だしのところは、 この Live in Poland のイントロそのものだったと思う。

あまりに感動と衝撃がおおきいと、頭が空白になって何も思い出せないという体験をうまれてはじめてした。人は交通事故にあった前後の記憶をなくしてしまうというが、それに近いものだろうか。 似たような体験というと、1984年に、世に出たばかりの Macintosh というものを 銀座のオムロンショールームで生まれてはじめて見て、さわって、ふと気づいたら、 数分と思っていたのに8時間が経っていたというのがあった。
とにかく、本作のイントロは、Roland TR-808, PPG Wave 2.2といったあたりで比較的ガツンとビートもある感じになっており、 確実に昇天して涅槃にいけて死ねます。

メンバー的にも、クリス・フランケ、ヨハネス・シュメーリンク、そしてエドガー・フローゼの、 いちばん脂がのっていた時期だったと思う。
インナースリーブには、ちゃんと各人の楽器のリストが載っている。 雰囲気がなつかしいので引用する。
20年以上まえは、シンセをつかったレコードで、 利用したシンセのリストが載っていないなんて考えられなかったものだが ^^;

» 続き…

Nyao's Funtime!! Official Souvenir Store - ★六本木WAVEを再現してみる。

【B面】犬にかぶらせろ!から。
ネタのひとつひとつが、もう感涙にむせぶセレクション。
80年代の都心をうろついて多感な青春を送ったオジサンには、 もう、そこに指をいれちゃダメ的にツボを押されまくりで、たまらない。

僕もテストでAmazon.co.jpのオレオレストアは作ってみたけど、 ほんとに2分で自分の店ができた。ほんとによくできてるね。

ふたりのイエスタディ +9 12インチのExtended Versionを集めた1985年のミニアルバム。というか私が持っているのはアナログレコードのほうで、 CDで買えばもっといっぱいはいってる。
ただの女の子デュオ、しかもいまだったら秋葉のゴスロリ女か、って感じだけど、 さすがイギリス、各所にオルタナ風味を、つまり隠し味に毒をまぶした苺であって、 じつに良い。若干屈折系のガール系ダンスチューンとか好きな人だったら、 ぜひルーツをたどる意味でも一聴をおすすめする。
Tommy FebruaryとかもSince Yesterday (ふたりのイエスタディ) カバーしてるんだってね。 どうにもこうにも名曲です。Who Knows What Love Is? (愛の疑問) とかも良いよ。
Never Never Yazooが解散したあと、Vincent Clarkeが一瞬やったバンドというかユニット。 初期Depeche Mode時代からエンジニアをやっていたEric Radcliffe (Yazooの1stのUpstairs at Eric'sのエリック)とのデュオ。
で、ヴォーカルはFeargal Sharkeyというオッサン。 Yazoo同様、ヴィンスの打ち込み味と、ソウルなヴォーカルというカップリングをねらったようだが、 このユニットはシングル1枚出しておわってしまったし、確かに悪くはないけど別にどうということもない。 ヴィンスの追っかけとか、エレポップの歴史研究家なら必ず押さえておくべき一枚だが、 そうでないのなら、特に手を出す理由はない一枚。
ヴィンスはこのあとPaul Quinnとシングル一枚出して、これもだめで、 でそのあと、とうとうAndy Bellと出会ってErasureを結成することになる。

2006/11/23: Gold And Poison / SPK

SPKの1987年のアルバム。ステージで火を噴いたりドラム缶を壊したりしていたころのSPKではなく、 もうすっかりポップになった、つまり屈折味を含むポップバンドになったころの一枚。
A1のBreathlessが、ベタな打ち込み+女の子ボーカルの暗めのダンスチューンなんだけど、 これはこれで良い。ただ2曲目はただ埋め草っぽくて、あまりどうということもない。2曲目なんか、 YAMAHA RX-7のデモですかこれは? という出来。
たしかこのアルバムの直後ぐらいに、グレアム・レベルとシーナンは結婚していたような。

2006/11/21: TENT @ Super Deluxe

エレクトロニカ+VJのイベント。 場所は、 こないだ Alexander Balanescu を見に行った 六本木の Super Deluxe

17:00からやっていたようで、僕は8時半ぐらいから見はじめたけど、 かなりトランスも入った感じで、Shin Takai, Tetsu をたのしんだ。
ビデオもなかなかよかった。アイディアや技法など、ふつふつと参考になる。
良い感じで表現への煩悩がすこしたまって、会場をあとにした。 これで 2,300円なら安いな。(incl. 1 drink, with flyer)

場所としても、こじんまりとしているし、交通もいいし、 雰囲気もよくて、VJやりたければ正面と横にプロジェクターを出せるので、 ちょっといいな。PAはそんな良いという感じではなかったけど。

2006/11/19: ららぽーと豊洲

奥さんと二人で「ららぽーと豊洲」にいってみた。自宅からは西武線+有楽町線で一本だけど、 買い物なのでクルマで。ドライバー的には、東京駅の裏。という感じ。

かなり広い。港を模したコの字型の建設物に、船のかたちをした建設物が四艘停泊してくっついている、 というメタファーのたてもの。適宜なコジャレさ、アクセスの良さ、駐車場の豊富さ(ちょっと待たされたけど、 それでも収容能力はかなりあるとおもう)、これはかなり便利なものができた。

うわさのキッザニアも入り口だけみることができた。当然当日券も前売り券も売り切れているし、 キッザニアのチケット入手なんて、いまだに国立大学合格以上の難関だ。 でもとっても面白そう。僕がこどものときにこんなものがあったらどんなにいいだろうなあ。

紀伊国屋書店では、在庫最後の一冊らしき Binary Hacks - ハッカー秘伝のテクニック100選を入手できた。

柏の葉キャンパス駅 ところでららぽーと豊洲のサイトをみてみたら、 ららぽーと柏の葉というのが今度11/22にできるのか。 駅前の工事していたあそこか!
(写真は2006/4/11に撮った柏の葉キャンパス駅前)

息子と娘の小学校の参観日。

小学校の廊下の壁新聞には、あいかわらずIT系の内容のものもあって、 興味深い。というかそこらの会社も廊下にこれ貼ったらいいんじゃないだろうか。
最後のやつなんか、いまさっきまで俺がさわっていた MOTU Digital Performer 5.x じゃねえか。

学校コンピュータ 学校コンピュータ 学校コンピュータ 学校コンピュータ

体育館でやっている展覧会へ。毎年ながら、クォリティ高い。 こどもたちの作品もよいし、そもそも企画や、ディスプレイもセンスが良い。
今年は、キース・ヘリングの作品に題材をとったという、 ドーナツ型の画材に輪廻的なものを描いてみよう、という学年がおもしろかった。

高学年になると、(わざと?) 不安な色彩・マテリアルで自画像を描いてみようというコーナーもあって、 もちろんアイデンティティやら性のめざめやら、 いろいろこころのステップがでてくる年頃だとおもうから、 こういう図画工作の角度でもそのへんに切り込んでみようという試みは、 僕はとても興味深いし面白い。

石神井小学校 展覧会 石神井小学校 展覧会 石神井小学校 展覧会 石神井小学校 展覧会 石神井小学校 展覧会 石神井小学校 展覧会 石神井小学校 展覧会 石神井小学校 展覧会 石神井小学校 展覧会 石神井小学校 展覧会

2006/11/17: Digital Performer

MOTU (Mark Of The Unicorn) のDigital Performerをちょっといじってみる。

Performer は 80年代、Macintosh Plus とかの時代からのおつきあいだが、 十年以上ぶりぐらいにひさびさにさわるので、すっかりいろいろ忘れていた。 というかあまりにいろいろ機能が増えていて、 うまれてはじめて GNU Emacs に対面したときのような孤独感に一瞬おそわれる。

BassLine とりあえず、適当にStandard MIDI fileをさがしてきて、 New OrderのBlue Mondayなんぞを、内蔵音源とかOS付属のGS音源とか使って組み上げるとこまで リハビリした。お約束の「.」キーで小節数のところにカーソルが飛ぶのは、 あれはテンキーじゃないとだめなのね。
内蔵音源も、Roland Juno-106 そっくりのポリシンセとか、 Sequencial Circuit Prophet-5 そっくりのモノシンセ (むしろ Pro-One か) とかついていて、 なかなか泣ける。もっとも音までそっくりというわけではない。
PolySynth

ちょっと感心したのは、いまとりあえず MacBook Pro で PowerPC バイナリなものを動かしているのだが、そこそこそれなりに動くこと。
Digital Performer は DAW ソフトの典型例で、 つまり多数のデジタルオーディオをリアルタイムにミックスして、 さらにソフトウェア・シンセサイザーではシンセの電気回路に流れる アナログ信号をひたすらシミュレートしたり、 DSP的な演算処理を鬼のように実時間で処理するソフトウェアだ。
さすがにソフトシンセをいくつもトラックに並べて定義して動かすと (いわゆる、OSについているGS音源のソフトシンセの類とは計算量が違うよ) 「スマン、リアルタイム処理が追っ付かねえす」とダイアログがでてくるが、 RosettaによるPowerPCエミュレーションの上でこれが動いていることを考えたら、 たいしたものだ。

2006/11/15: まめ蔵

有給。夕方に、銀座にある友人の会社に遊びにいく。ワンフロアひろくとったオフィスでは、 おおぜいのクリエイターやエンジニアのみなさんが忙しげに立ち働いていて、 そのなかを友人(代表取締役)を遊びにラチりに入るのは、ちょっとみなさんすまん申し訳ないですという感じで おもしろかったですよと。ほかにも昔の同級生とかいたらちょっと照れくさいなと思ったのですが、 きょうはいなかった模様。

そのまえに、ソニービルのショールームでPS3のデモを見てみたけど、ちょっと酔った。 はしるクルマのディティールなどは、外板の継ぎ目の微妙な揺らぎあたりまで再現されていて、 非常にうつくしくホビージャパンな感じで、SiliconGraphics RealityEngineなんかもう遠くにおいておかれているな、 と40近いオッサンは時代外れなことを思ったが、だからそれがどうした? とも思った。 基本的にゲームにあまり興味がないからな…

ソニービルでは、のだめカンタービレとタイアップした、「のだめの未来を一緒にシミュレーション! 気軽に人生設計を体験してみましょう」みたいなソニー生命の企画モノをやっていたりして、 のだめの世界観とそれはいったいどうなんだという。

いったん自分の会社にもどり、さらに友人を車でピックアップして、横浜にカレーでも食いにいこうかとおもったが、 なんか雨が降ってきたりして、もっと近場で練馬のシャネパンジャブにしようとおもったところ、 思いのほかクルマが吉祥寺方面を向いていたので、じゃあ「くぐつ草」か「まめ蔵」にしようと変更、 結局、ひさしぶりにまめ蔵にいった。考えごとをしたり盛り上がって運転をしていると、 クルマというよりも「こっくりさん」にちかい乗り物になる。

さらに夜中に友人宅スタジオに寄って、いろいろ機材にさわって遊ぶ。 押し入れや隣の部屋にも機材群が積み上がっているが、やっぱりさすがに、シンセ台数は100台の大台は超えてはいないようだ。
QuasimidiのSiriusというシンセ・ボコーダーが、実にダメでよかった。これはもう潰れてしまったメーカーらしいが、 仕様も音色も内蔵ループもクラフトワークがプロデュースした一品らしく、 音もループも、実にアレそのものとか、ソレそのものとか、 アフリカ・バンバータに著作料を払わせてからキーボードのなかに無理矢理押し込んだような代物で、 ほんとにダメですばらしい。
Yahoo!オークション - QUASIMIDI SIRIUS 国内正規品
Quasimidi Sirius-M16Studio

「運転」?アシモからジャンボジェットまで kmutoさんのところで知った本。
NAVIに連載されていた、とにかくいろんな「ノリモノ」の運転についてのルポルタージュ。
あかるくのびのびと書かれていて、軽く読めて、面白い。上野(カバタ)さんはたのしいライターです。
もしさらに、ノリモノの「モノ造り」について、もっと切り込んで、執念で、入念に、 情念をこめて拘ったルポルタージュを読みたい向きには、 福野礼一郎の「クルマはかくして作られる」シリーズをおすすめしたい。
「プロジェクトX」と「ゆきゆきて神軍」を足して、瀟洒な香りが立ちこめてくるまでオタクの炎で煮詰めたような逸品です。 自分でいっていて意味がわからないな。

クルマはかくして作られる?いかにして自動車の部品は設計され生産されているのか 超クルマはかくして作られる

蛯名煎/フクイコウダイ(ドカンズ)/DOG FOOD/吹雪ユキエ
小屋でアコースティックの力を見るのも面白かった。
はじめて見たなかでは、蛯名煎というひとが不思議に屈折した感じでよかった。
きょうはさすがにそのあと3人で話をする時間はなかったが、 新しいことができそうな気が若干していて、ちょっとふつふつと面白い。

2006/11/12: Extreme Trainrider

ザイーガ で見つけたネタですが。
すごい。衝撃。そして、せつない。

YouTube元ネタページのほうにいろいろ書いてありますが、 ドイツ国鉄のICEは 330km/h 出る列車です。

あまり説明してしまうとネタバレというかなんですが、 最後のルケーミア (leukemia) という単語の意味がわからない人は Yahoo!辞書 - leukaemiaで、どうぞ。

芸人 その世界 おおむかし高校生のころ、古本屋の100円棚で買って読んで、割と最近買い直した一冊。
「あとがき」が、2005年付けの新しいもので追記されている。
内容も微妙に更新されているところがある。

芸人の世界の、伝え書きや逸話といったフラグメントをいっぱい収録した本。
そこから、「面白うて、やがて悲しき」その世界がひたひたと伝わってくるところが とてもよい、一種のドキュメンタリー。

キレイゴトではない、芸というものの卑しさと分泌性を 少しずつ浮き彫りにしていっているのも、この本のセンスのよいところだ。
日本神話のウズメノミコトのころから、海彦・山彦のむかしから、 「芸能」、つまり「芸」、つまりパフォーマンスとは、社会の下、 最下層に権力と民衆によって位置づけられてきた。
いまさらそれをどうこういってもある意味しかたはない。
「芸」をみていただく、というのは、自分を切り売りしているわけで、 つまり相手はお客様であって、その下にくだるのは仕方が無い。

この「自分の芸を切り売り」というのは大事なファクターで、 たとえば普通にサラリーマンをやっていてさえそうである。
ただサラリーマンといった生活方法は非常に一般的なので、 さほどはその「はずかしさ」が見えない。あるいは皆必死ではずかしさを覆っている。

そうではなく、自分の文や詩や歌や曲を、人様に買っていただいて、 お金をいただくということになると、生身の自分の感性や分泌物とひきかえに 人様からお金をいただくという、切り売り感が非常にあからさまなので、はずかしい。 ただしその「はずかしさ」を乗り越えないと何もはじまらない。
(あるいは、恥ずかしさを乗り越えられないなら、それはそれで心の引き出しのなかに貯めていき、 そこからまた別の芸の面白さが出るなら、それはそれで良いと思う)

趣味で音楽をやって、学園祭でうけました。
というところから次のステップにいくには、ここを通らないとならない。
自主制作のテープやレコードをレコード屋に自分で卸し、集金してまわって、 受け取り伝票の書き方ひとつ、レジのバイトの兄ちゃんに蔑まれながら教えてもらう、 この「河原乞食」の状態、僕は「河原者」なんだという意識、 ここを通過したり、ここが出発点になっていないと、 やっぱりどうも人と本気で音楽とかそういう話をするスイッチは入らないもので、 こういう感覚を共有できる仲間・友人はそうはいないものだ。

「河原乞食」ということばは、俗にいう「差別用語」にカテゴライズされているようだが、 差別用語という定義自体がナンセンス、というのはさておき、 芸の世界は差別の世界そのものでもあるということと、 そこをクールかつ興味深く観察する姿勢が、永六輔の真骨頂のひとつでもあると思う。 同氏はダークサイドも含めて文化を見つめる観察者・報告者であって、 単にニコニコしたアメの宣伝のおじさんではありませんよ。

あとがきから:

「逆差別」という言葉があって、行政が主催した差別問題の集会に行くと、主催者から「天皇制に触れないでください」とよく言われます。しかし、天皇も同じことで、 差別されている側として捉えた方がよい。天皇制があるから人々が差別されているんじゃなくて、 天皇の側も国民から差別されているという捉え方のほうが、ストンと落ちるんですよ。

芸能史に興味があったり、 人文学的にこのへんにピンとくるかたには、相当おすすめの一冊。

ちなみに、最近おっと思った「芸人」のみなさん:
リアルタイム砂絵のおねえさん
10分で仕上げる超高速絵画技法

首都圏外郭放水路 〜彩龍の川〜 の一般公開にいってきた。
高速で浦和ICまでいって、16号で春日部のほうへ。 覚えているかぎり、春日部というところに接近するのは生まれてはじめてだ。
市の広報施設みたいなところの駐車場にとめて、 そこから無料マイクロバスで現場へ。

かの有名な調圧水槽と、その中身をガスタービンエンジンで川に排出する設備があるところ。
地上においてあるのは、地下水路トンネルを掘ったシールドのさきっぽのピット。
首都圏外郭放水路 首都圏外郭放水路

階段をひたすらおりていく。
首都圏外郭放水路 調圧水槽 首都圏外郭放水路 調圧水槽

キター。これかー
サンシャイン60ビルひとつ分の容量だそうです。
ガスタービンエンジン二基による排出速度は、毎秒、25メートルプール一杯分。
首都圏外郭放水路 調圧水槽 首都圏外郭放水路 調圧水槽

キャットウォークの上のあたりから見下ろしたところ。
首都圏外郭放水路 調圧水槽 首都圏外郭放水路 調圧水槽

首都圏外郭放水路 龍Q館 上にあるPR施設。なんかポケモン的な解説アニメが流れていて、 なんか映像とかキャラクタ設定とか凝りすぎていて、 いっぱい出てくる水の精だの地中を掘るクリーチャーだのあれだのこれだのの 解説とかキャラクターの描き分けに映写時間のほとんどが費やされているという ヘンなものだったので、こういうヘンなものが好きなかたはぜひ。

大宮のAEONで買い物して帰宅。

必要あってちょっといじっていたのだが、 内蔵メロディに、スティービー・ワンダーの Isn't She Lovely はともかく、 Cardigans の Carnival が入っていて、ちょっとセンスがいい。

というか本題は、なんと Kraftwerk の The Telephone Call が入っていたのだった。ケータイの着メロに The Telephone Call というのは ベタで面白いし、しかしこの曲って相手に電話がつながらないという歌なので、 アイロニーでもあるじゃんか。(Yazoo の Bad Connection とかもいいかも) まあ vodafone だからそれで正しいのか。

演奏は、単に音声データがべたっと入っているのではなく、 どうもきちんと打ち込みで、しかしドラムもリード音など音色それぞれ、 なかなかイイ音を使って・入れてある。 The number you have reached has been disconnected. のおねえさんのサンプリングヴォイスも、似た感じで入れてある。
クラフトワークを打ち込みでやったらマッチするのは当たり前だが、 いままで数々の Kraftwerk のミックスやらカバーやら聴いてきた人間からしても、 ちょっと乙な小品だった。

See also: なんか:かんがえて-2: Vodafone V601N を MacOS X のメインディスプレイにしてみる

ライフ(+5)
Upstairs at Eric's
Electric Cafe
ジェフ・ミルズ ライヴ-ブルー・ポテンシャル フランスにある太古の水道の遺跡のまえで、深夜に繰り広げられる、 鬼才DJ Jeff Millsと、モンペリエ国立管弦楽団とのコラボ。

つまり、ジェフ・ミルズが、フル・オーケストラを従えてやったライブ。

まさか人間集団のフルオケを回したりテクニクスSL-1200に載せたり A-Bフェーダーでカマしたりするわけにはいかず、 Jeff Millsは、コンダクターのブースで、 ミックス・コンソールと Roland TR-909 だけをほぼ武器に、勝負している。 詳細はこちら nowondvd.net-ONLINE DVD SHOP Jeff Mills Live - Blue Potential(ジェフ・ミルズ ライヴ - ブルー・ポテンシャル)

場所がかっこいいのもあるし、アートというか前衛に攻撃をしかけようという意気がすばらしい。
モンペリエ国立管弦楽団も、アラン・アルティノグリュという指揮者とか とてもいい感じ。なにしろオーケストラ・ヒットとか、ほんとにオーケストラのヒットですから。
また、DJだけあって、ループ系の曲が多いミルズのレパートリーを生オーケストラでやると、 まさに「ミニマル・ミュージック」の祖先に帰っている感じもあって、 つまりフィリップ・グラスとか古き良き現代音楽のテイストもしてくるという。
The Bells とか演奏してるのをみると、キターとおもいつつ、なんか大変そうだなとも思いますが。
とにかく、 紹介ページに 動画のさわりがあるのでお前ら見てみなさい。 ちょっと涙ぐんでしまうレベルのかっこよさです。

実験とは未知の領域に略奪を仕掛けることであり、その略奪のあとで、初めてはっきり理解されるものである。
前衛とは文字通り最前線に進出することである。
(アンドレ・ブルトン…だっけ?)

Taraf de Haïdouks 会社のSさんから。なんか満を持して貸してくれたのだが、 これはよかった。ルーマニアのジプシーのバンド。
哀愁の… なんて形容は吹っ飛ばすほど本気でぶつかって演奏してくる気合い。 2曲目の Rustem とか、倍速インダストリアルってなぐらい、 全盛期のノイバウテンもちょっと道をあけるほどに 打楽器も弦楽器もガンガン気合いでどんどん前に出てくる音のすごさで、 しかも早い!
オーディオの音質とかにはそうこだわらないほうなのだが、 このアルバムだけは、すごいアンプとすごいエンクロージァで、 演奏の空気が心の臓にがつがつぶつかってくる状態で聴いてみたい。 こいつはぜひライブで体験してみたい連中だ。相当おすすめ。

2006/11/09: OK / Talvin Singh

OK Tala Matrix / Tabla Beat Science も良かったけれど、これもイイ。同じく会社のNくんから。 同じくBill Laswellに、ほか坂本龍一やネーネーズも参加。
インドのタブラのビートに、テクノ、ドラムン・ベースな世界がかぶさる。 Tabla Beat Science のほうがもうちょっと禁欲的にインドとエレクトリック・ビートの 融合を研究追求するという感じがあって好きだが、 このアルバムはもうちょっとポップ方向に寄った雰囲気があって、 これはこれで悪くない。
リミックス・アルバム でもって、これのリミックス・アルバム (タイトルも「リミックス・アルバム」) もかなりイイ。ドラムン・ベースに、デジタル楽器によるテクノよりも テクノを感じる早いタブラ、そこに沖縄民謡な女声がテンポよくかぶさってきたら、 良いに決まってるじゃないですか。なんて卑怯な。
Straight Outta Lynwood しりとり式ライブ手帖 - 平成コミックソング・クロニクル海外編から。 White & Nerdyと同じアル・ヤンコビックの新譜に入っている曲らしい。
やばい、これはじわじわとかなり面白い。 曲もボーカルもアレンジも実にそれっぽいのがすばらしい。 これをまたYouTubeでみれているのがいいですね。
Lars Ulrichが出てくるところもかなりおかしい。 むかし「mp3フォーマット自体非合法にして取り締まり対象にしろーーあーぁぁーヴァアアー」 とかいってましたね。歌いおわりが「ウヴァアアァ」になるのは James Hetfieldのほうか。

2006/11/04: 浅草

浅草は、高校のころ、調子に乗ったり、 寝たり吐いたりして自分の酒の量をおぼえていった懐かしい街だが (制服でどこの学校かすぐわかるので、地元方面でなど呑まない)、 六区のあたりはすっかり再開発されていた。 そもそも浅草ROXをみるのがはじめてだったりするし。
すっかり暮れなずんで、なんか上海あたりにでもいったような、 夢見るような感じ。

浅草六区 浅草六区 浅草六区

浅草寺から仲見世通りへ。 焼きたての人形焼きとか、うまい。

浅草寺 仲見世通り 人形焼

おざわ 田原町まで戻って、おざわという蕎麦屋で 胡麻豆腐やくるみ味噌、鴨などつまみつつ呑んで、ざる食って帰宅。

2006/11/04: 合羽橋

http://www.kappabashi.or.jp/
息子が先日「TVチャンピオン」で食品サンプル職人の回をみて たいへん喜んでいたので、こんどこういうものが集まった町があるから いってみよう、と話をしていて、そういうわけで上野駅から合羽橋へ。

上野から田原町まで銀座線。
やっぱり古めの地下鉄のにおいというものはたまらない。 人間として心から安らぐ。やっぱり一生、花鳥風月の心境には…
ここは日本で初めて開通した地下鉄区間なんだよ、 集電靴が600Vの第三軌条に乗るとカツンと軽い音がするでしょ、 というようなことを息子に教える。

田原町から地上に出てちょっと歩いてもどり、 合羽橋のほうに北上する。
例の角の巨大なコックさん、 息子と娘ははじめてみたらしいのだけれど、 さすがにいまさっきダリ展をみたばかりなので、 あのコックさんの瞳は実はハトなんだよと説明しても、 シュールレアリスム的なインパクトはまったくナシ。

食品サンプル屋がならぶあたりにいくと、 息子と娘はすっかりおおよろこび。
僕が高校生のころ(1980年代後半)は、合羽橋で食品サンプルのお店をみて花やしきというコースは、 東京の男の子にとっては結構ツウなデートコースだったのだけれど。 いまは雑誌やテレビですっかり有名になっちゃったし、 食品サンプルのキーホルダーとかマグネットとか USBメモリなんてものもすっかりメジャーになった。
というわけで、当時と比べると、一見さんお断り的な敷居の高い雰囲気はまったくなく、 (土日だけのシフトかもしれないが) お土産むけの商品が前面に出ていて、おもしろい。

食品サンプル屋 食品サンプル屋 食品サンプル屋

食器も安くてよさげなものがいっぱいあってすばらしい。 こっちは今度じっくり、ちゃんとクルマでまた訪れたい。

ダリ回顧展を観おわると昼はとっくにすぎていて、上野駅に移動して、昼飯。

上野駅 上野駅の中央口とかくるの、30年ぶりぐらいで、たいへんに懐かしい。 母の実家が新潟にあったので、上越新幹線ができるまえは、 (あと母の実家方向にまだ縁があったころは) 上野駅からエル特急「とき」を利用していた。まだボンネット型の181系があったりしたころ。
当時の上野駅というのは、ドテラのおっちゃんがホームから線路にめがけて シャアシャア立ち小便をしていたりして、 (ここにもあるとおり、上野駅のホーム立ちションはすごく珍しいものでもなかった気がする) いまだに、基本的に、上野〜常磐〜葛飾〜千葉方面 (山手線からあっち) への風土に対する 個人的な印象はこのようなものだ。すまん。

駅の二階に「回転中華料理屋」というものがあり、 息子が死んでもコレダ! という感じにハマってしまったので試す。
まあ予想通り、回っているものはぬるくなってしまっていて、 かといってBというほどの個性もない。おねえさんが時々皿をさげにくるが、 その都度皿の色ごとの課金をPOSで打ち込んだりするので、 運用コストの圧縮にもイマイチなってない感じ。

http://www.dali2006.jp/
サルバドール・ダリってそーんなには興味なかったのだけれど、 どうせだから行ってみようということで家族で上野へ。
入場制限がかかっていて、美術館の外にながい列ができていて、45分待ち。
思っていたよりも面白かった。 例の時計とか、太田蛍一的なぐにゃっとした絵が多い印象があったのだが、 もっとシャープな雰囲気のものもおおく、不安な色彩もとてもよかった。 とても引き出しが多い芸術家だったのだなと感心。

美術館の出口のところの売店に、 いろんな画家のぬいぐるみが売られていて、 ゴッホのやつは、ちゃんと左耳がマジックテープでとれるようになっていて、

「やあ! 僕ゴッホ! ボクの耳は取れるから、好きなあの女(ひと)にあげてネ!」

みたいなことが (英語で) 書いてあって、 これはまいった。買う寸前だった。
ほかにもグスタフ・クリムトの指人形とかあったりして、 しかし指人形で「僕クリムトだよ」とかいったって、 そもそもグスタフ・クリムトの顔なんて誰も知らんというか、 どうしたらいいのだろう。

Trancefer 個人的にクラウス・シュルツの最高傑作。
Klaus Schulze というと、Tangerine Dream の初期メンバーであり、 Moog III シンセサイザーの箪笥を並べて電子音楽をやる人というか、 富田功みたいな方面のドイツ人。

ただ、「世界のトミタ」は、手塚治虫から屈折と苦悩を抜いてしまったというか、 明るい未来と自然をスッキリ信じちゃってるんだ by 広告代理店 みたいな感じがどうも好きになれないのだけれど、 「電子音楽」ってそういう体制側の未来礼賛みたいなものだ、 という人がいたら (20年ぐらいまえにはいっぱいいたな、 クラフトワークなどもずいぶんそういう手合いにいじめられたようだ)、 いやそうじゃないんです。

本作はA面とB面に1曲ずつ(私が持っているのはアナログレコード)の、 古き良きプログレの長さを持っているが、 とにかく1曲目の A Few Minutes After Transfer の、 ゲルマンの黒い森に秘められた狂気みたいなものが、 静かに進行するムーグのリズムの奥から ひたひたと湧き出てくる様子は非常にすばらしい。
途中からしだいに入ってくる Michael Shrieve のパーカッションと、 Wolfgang Tiepold のチェロ、そして Schulze の分厚いシンセストリングス、 ただただ、すばらしい。
これも自分が死ぬ日に聞きたい10曲のひとつ。

社会学者 澁谷知美 氏のBlog.
http://www.lovepiececlub.com/shibuya/

社会のなかで性文化をとらえた人たちというと、 まず第一人者として高橋鐵や、 「早稲田卒のポン引き」こと 吉村平吉 といった先達があげられるが、 澁谷氏は女性の立場から、 おもに戦後から高度成長期にわたる日本の家庭の性生活に光をあてている。
しかも、いわゆる性風俗というか「商品としての性」ではなく、 ニッポン、社会、家庭における「女性 = 生殖のための counter part」 もしくは「女性 = 男性の労働を支えるモノ」という暗黙の構造に メスを入れていて、むしろこれらの既存概念のほうが、 社会における女性の立ち位置を考えていく面において、 ボディーブローで重い問題だということが浮き出されてくる。
さらにその文体は客観的で、いわゆるウーマン・リブ的な高いトーンは皆無で、資料や歴史を読み解く知的な面白さにあふれている。
タイトルはアレではあるけれど、 人文学的に読み応えのあるお勧めのサイト。